【日産・スポーツカーの系譜 その1】
DC3型に次いで登場するのが、ダットサン・スポーツS211型で、昭和翠6月の発売です。
ダットサン・セダン2・0型のシャシとエンジンにプラスチックボディを組み合わせたもので、988㏄、34郡へと出力を増し、最高速度115㎞/hです。
当時ヨーロッパの小型スポーツカーが普通160㎞/hであったのに比べるとかなりの差がありますが、それでも格段の進歩があります。
丸味を強調したボディに、ホワイトと真紅の2トーンカラーがよく似合いました。
このモデルをデザインしたのも太田さんなのです。
プラスチックボディは、国産車では初めての試みであったのです。
ガラス繊維に液体プラスチックを流し込み、何枚も張り合わせたもので、この研究には日東化学が協力したそうです。
『将来のプラスチック時代に備えて実験的にやってみた。
ボディの重さが鋼板の半分なのでスピードが出る。
それでスポーツカーを作ることにした』と日産研究部の談が伝えられましたが、これが開発の真相であったのでしょう。