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2010年10月 アーカイブ

【日産・スポーツカーの系譜 その2】

しかしひとたび商品化された以上、その商品にふさわしいCMが案出されなければなりません。

当時の宣伝文句には『スポーツカー時代の到来』が謳われたましたが、日本国中どこにもそんな気配はまだ生まれていません。

当の日産自身、本気になってそう思い込んだわけでもありません。

その証拠に、このS211型はデビューから半年後の34年末に生産が打ち切られました。

この期間に製作された台数は合計20台です。

さて3代目に当たるのがSPL212型です。

このモデルは前作S211型をモデルチェンジしたもので、昭和35年1月に登場します。

シャシとエンジンは34年8月に発売されたブルーバード1200のものを利用しました。

2トーンカラーのスタイルはS211型と同じながら、ボディ材質がスチール製となります。

最大の特徴は仕様面で、生産車は全て左ハンドル、つまり輸出専用車に生まれ替わったことです。

【日産・スポーツカーの系譜 その3】

従ってこの段階で日産のスポーツカー国内販売は中止されました。

やはり国内でのスポーツカー販売は、時期尚早と判断しなければならなかったのでしょう。

またもう一つの特記事項は、このモデルに至って初めて『フェアレデー』のペットネームが命名された事です。

ただしこの時のネームの末尾は『レデー』で、のちの『レディ』とは一字異なります。

エンジンが1189cc、43psと大きくなり、最高速度も125km/hへとアップしました。

そしてフロントのサスペンションにトーションバーによる独立懸架を採用するなど、性能機構ともにスポーツカーの形態を整えました。

フェアレデーSP212型は、その年(35年)10月、ブルーバード1200のエンジン出力が55psへと改良されたのに伴い、それを受け継いでSPL213型となります。

これに伴い最高速度も130km/hにアップします。

輸出専用車として一段と商品力に磨きがかけられていきました。

ここまでが、日産・スポーツカーの前夜物語です。

この後に続くのが今回の主人公ダットサン・フェアレディ1500で、昭和36年のモーターショーにデビューします。

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